井上監督の辞任で注目が集まる、中日ドラゴンズの次期監督人事。荒木雅博さんや井端弘和さん、工藤公康さんらの名前が取り沙汰される中、初代・楽天イーグルス監督の田尾安志さんが、それぞれの適性を分析しながら理想の監督像を語りました。
まず、井上監督の辞任については…。
田尾さん:
「最下位から脱出して4位になり、期待値がそれまでより大きい中で、この成績は期待外れとなってしまった。だから責任をとったんだろうなと思います。本人もつらかったと思いますけど、自分でけじめをつけると決めたので、それに対しては『お疲れさま』の一言しかない」
そして、気になるドラゴンズの新監督には、誰がなるのでしょうか?
田尾さん:
「広範囲で探した方がいいと思います。大事なのは、監督というのは偉い職業ではないということです。いろんな選手の人生を預かる責任の重い仕事だという気持ちでやれているかどうか。選手、コーチ、裏方さん、全員がこのチームにいたいと思えるかどうか。監督を胴上げしたい、男にしたいというような気持ちが、心の中に本当にあるか、口先だけではなくてね。そういう人が監督になってくれるのであれば、生え抜きだとか他球団出身だとかは、あまり気にしなくてもいいんじゃないかと僕は思っています」
新監督の候補には、ドラゴンズOBの荒木雅博さんや井端弘和さんのほか、桑田真澄さん、辻発彦さん、工藤公康さんらの名前があがっています。
まずは、黄金時代を支えた「アライバ」コンビ、荒木さんについては…。

田尾さん(荒木氏について):
「周りの人もすごく仕事がしやすくなるのではないかと、外から見て客観的に感じる。荒木がこういう野球をやるんだとはっきり伝えることができるかどうかは、なってみないと分からない部分で、そこは今の時点では言えないが、あの協調性と、ファンの人たちを大事にしてくれそうだなと」
前・侍ジャパン監督の井端弘和さんは、今年7月に放送された球団90周年の記念番組で、こんな発言をしていました。

井端弘和さん(2026年7月):
「こういうのはタイミングだと思います。お話があってからでも十分かなと思っていますので、あまり自分が意気込んであわせてくれというよりかは、いつか僕もドラゴンズのユニフォームを着たいという気持ちはありますので」
田尾さん(井端氏について):
「細かいところをいろいろ見ているなとすごく感じた時期がありまして、井端君を生かすのであれば、監督ではなくてヘッドコーチだと思っています。ヘッドコーチの方が、彼の良さが生きるのではないかな」
監督よりも、むしろ「井端ヘッドコーチ」をすすめる田尾さん。
一方で、ライバル・ジャイアンツOBの桑田真澄さんも、監督候補として名前があがっています。

田尾さん(桑田氏について):
「彼は自分の野球というものをすごく持っている人ですから、大事なことだと思いますし、もし自分が監督という立場になったときに、それをどういうふうにチームに浸透させるのか。あるいは、浸透させずに選手たちの能力に合わせていくのか。この辺りは、なってみないと分からない部分。どちらかといえばピッチングコ―チっぽい感じが僕はどうしてもしてしまうんですけれど、そういうタイプの人が監督になって、どこまで柔軟にいろいろな人の考えを受け入れながらやっていけるかは、なってみないと分からない」
ドラゴンズ2軍監督の経験もある、辻発彦さんについては。

田尾さん(辻氏について):
「西武で監督になった時に、選手の良いところを引き出して、2年連続リーグ優勝しましたよね。そういう意味では優秀な監督だろうなと思います。年齢もちょうどいいくらいの年齢にきているかなという気がします」
そして、次期監督候補に急浮上しているのが、ソフトバンクホークスを5度日本一に導いた工藤公康さん。愛工大名電高校のOBです。

田尾さん(工藤氏について):
「強いソフトバンクであれだけ勝てた。一時は誰が監督をしても優勝するよと、僕は思っていた時期もありましたけど、ずっと勝っていくのは大変なことだと思うんですよね。そういう意味では、西武でもほとんど優勝する年が多かったし、ソフトバンクで監督をしてもよかったですし、そういう点で僕らには見えない、いろいろな財産を持っているのかもしれないなという気がします」
最後に、田尾さんイチオシの新監督候補は…。

田尾さん(山崎氏について):
「個人的には、僕は山崎武司になってもらいたいなと思う。ちょっと僕と似ているところがあって、上とけんかするんですよね。正しいと思うから言うんだと思います。若い時は、自分が正しいと思うとそこに突っ走ってしまうので、年齢もいきだしましたので、ゆとりで見られるようになっていけば、彼のあの性格はおもしろいと思います」
自身も楽天イーグルスの初代監督を務めた田尾さん、求める監督像は…。
田尾さん:
「監督になると、勝って当たり前、負けだすと必ずいろいろなことを言われます。そういうものを気にせずに、自分でいいファミリーを作っていけるかどうか。能力のある人はそれなりに評価して使っていく、好き嫌いでは使わない、歳も関係ない。自分が受け持った戦力を思いっきり使って、1試合でも多く勝ちにいくことが、プロ野球では大事なところですよね」

