「M9.9」は現実的か 遠方震源ゆえの難しさも
遠藤キャスター:
石渡さん、ちょうどお昼時でしたが、この緊急地震速報が鳴った時は、本当に身構えましたよね。

石渡花菜キャスター:
まず音がもう大きくてびっくりしましたし、私が経験した中でも東日本大震災のマグニチュードが9.0だったので、9.9ってどんな地震なんだという不安もありましたし、困惑もしました。
遠藤キャスター:
本当に聞いたことのない、このマグニチュード9.9という数値だったんですが、風巻さん、実際にこの「9.9」というのは、あり得るんでしょうか?
風巻記者:
実際に、もしマグニチュード9.9だとしたら、これまでの観測史上で起きた地震の中で最も大きな地震になります。
これまで最も大きな地震というのは、マグニチュード9.5を観測した1960年に発生したチリの地震です。
日本国内での観測史上最大規模とされた東日本大震災でもマグニチュード9.0でした。今日の会見でもマグニチュード9.9というのは地震学的に、なかなか厳しいという表現がされていて、つまり考えにくいということでした。ただ今回の震源とされたエリアのカムチャツカ半島付近では、度々巨大地震が起きている場所でもあります。
遠藤キャスター:
そうですね。実際に2025年にもカムチャツカ半島付近で地震がありました。
頻繁に起きている場所ではあるけれども、M9.9というのは、「地震学的には難しい」なかなかない数字だということでした。そして今回の緊急地震速報の解除に至った理由についても言及がありました。

風巻記者:
緊急地震速報後に、大きな地震が来るのですが、地震の揺れは初めに、早いスピードで来るP波、その後に比較的大きな地震となるS波がありまして、緊急地震速報というのは、このP波の揺れから地震の規模を計算して出すというものです。
今回は、その後に来るS波の揺れが、かなり小さかった。明らかにそのマグニチュード9.9の予測よりも小さかった、明らかに過大だということが分かった頃に、すぐに緊急地震速報を取り消したということです。
山﨑キャスター:
今回過大な評価になってしまった原因は調査中ということですけれども、やはり正確な予測というのは技術的に難しいんでしょうか?

遠藤キャスター:
緊急地震速報を観測するための体制なのですが、日本の陸地部分と主に太平洋側を沿うように並んでいる地図上の赤い点です。陸地と太平洋側沿い、そして三陸沖です、そういったところには非常に観測体制が、重点的に敷かれているんですが、今回のエリアというのはその観測体制が、敷かれていなかった。一番上でも根室なんですよね。根室付近まではこの観測体制があったということなんでしょうか?
風巻記者:
気象庁などの日本の観測エリアは、根室付近までで、今回の震源はかなり遠方、これよりもっと奥になりますので、地震観測体制に限界があるということが考えられます。
緊急地震速報はなぜ取り消しに?
遠藤キャスター:
そして皆さんも驚いたと思いますが、緊急地震速報の約8分後に取り消しの速報、さらにもう1回緊急地震速報の音が鳴ったということなんですが、室岡さん、あれは今までなかったですよね。

室岡大晴キャスター:
取り消しっていうのも聞いたことがなくて、なかなか揺れないし、続報もないなっていう中で、また同じ音が鳴って、続報来たかなと思ったら「取り消し」という文字が出てて、同じ音っていうのにもちょっとびっくりしましたね。
この取り消しについても会見で言及があった。

風巻記者:
そもそも「取り消し」は最大震度が2以下の場合、そして他の原因で緊急地震速報が出てしまった場合に出されるものです。今回は最大震度が1だったので取り消しが出されました。会見で音については、今の時点では検討していないとありました。今後の課題の一つかなと思います。

そして、午後5時半ごろ気象庁は2回目の会見を行い、原因について「本来マグニチュードの計算と震度の予測に用いた震源は同一である必要がありますが、今回に地震ではこれが異なりました。より日本に近いような震源からマグニチュード9.9、ここで起きたとして震度予測をした関係で非常に広範囲にわたって警報を発表する事態に至りました」と説明している。
(「イット!」10月16日放送より)

