生産量が福井県内トップクラスの福井市美山地区にある撚糸工場で6日朝、火事がありました。、火は約10時間燃え続けましたが、けが人はなく、近くの住宅への延焼もありませんでした。
一方、停電や住民避難、そして子供たちの登校にも影響が出ました。
工場内から噴き出す炎。「撚糸」と呼ばれる糸の加工を手がける山甚撚糸で火事があり、工場や倉庫が全焼しました。
会社のウェブサイトなどによりますと、同社は1978年に設立され、撚糸の生産量は県内トップクラスだということです。
工場があるのは福井市中心部から車で約30分、大野方面へ向かう国道158号沿いの山あいです。
火事が発生したのは、午前4時50分頃。通りかかった人から「屋外に置いているパレットのようなものが燃えている」と、119番通報がありました。
ポンプ車など20台が出動し消火に当たりましたが、火は、すぐには消えませんでした。
田島嘉晃アナウンサー:
「通報から8時間後の火事現場です。 ご覧のように消防車両も現在、連なっています。 火の勢いは収まっています。 通報から7時間がたって鎮圧が発表されましたが、現在も鎮火には至っていません」
その後も消火活動は続き、午後2時34分にようやく消防が鎮火を発表しました。
最初の通報から、約10時間後でした。
この火事によるけが人はなく、近くの住宅への延焼もありませんでした。ただ、火事の影響は周辺の暮らしに及びました。
近隣住民は一時、公民館に避難しましたが、その後、延焼の恐れがなくなったとして、避難は解除されました。
さらに、工場の電気設備が燃え、周辺の住宅340戸余りが一時停電。朝の支度に追われる時間と重なりました。
住民は―
「停電して、朝の忙しい時間帯に…でも、けが人がいなくて良かったです」
影響は道路にも及びました。工場の前を通る国道158号では、周辺の約5キロの区間が約7時間にわたって通行止めとなりました。
このため美山小学校と美山中学校では一部のスクールバスが通ることができず、登校できない児童・生徒もいました。
また、工場が動かない状態が長引けば、取引先への納品にも影響が出る可能性があります。
警察と消防が、出火した場所や原因を詳しく調べています。
