ドラマ「北の国から」の脚本家・倉本聰さんの死を悼み、舞台となった北海道富良野市には大勢のファンが訪れている。
ドラマの名シーンを大声で演じるイベントも行われた。
献花台には1日に100以上の花束が―
91歳で亡くなった脚本家の倉本聰さんを追悼する献花台。
9月29日に富良野市の「富良野・ドラマ館」に設置されて以来、多い日には1日に100以上の花束が手向けられた。

週末にはとりわけ多くのファンが訪れ、手を合わせた。
メッセージカードも用意され、熱い思いが書き込まれていた。
「やはり寂しい。一つの時代が終わってしまった。『北の国から』は永遠に不滅なので、これからも大好きな富良野に足を運びたい」(佐賀県から訪れた人)

「富良野・ドラマ館」は開業当時の富良野駅を再現した建物で、ドラマ「北の国から」などのグッズがあり、倉本さんも生前訪れたゆかりの場所だ。
献花台は10月末まで設置されている。
札幌市中央図書館では倉本聰さんを追悼するコーナーも
「札幌市中央図書館では、倉本聰さんを追悼するコーナーができました」(小出昌範ディレクター)

こちらの図書館には約120種類の、倉本さん関連の著作物がある。
訃報を受け利用者からの問い合わせが増え、追悼のコーナーを設けた。
人気がある作品は、貸し出しの予約が3人待ちのものもあるという。

ドラマ「北の国から」の出演者になりきり演じるコンテスト開催
「父さん、水道の蛇口がありません!」
「蛍!」
「富良野に帰って来るんだぞ!」(いずれもイベントの参加者)

ドラマ「北の国から」の出演者になりきり、大声で演じる人たち。
10月4日に富良野市で行われたイベントだ。
子どもから大人までさまざまな世代のファンが全国から集まり、それぞれが心に残る名シーンの名ゼリフを叫んだ。

1981年から始まった「北の国から」は田中邦衛さん演じる黒板五郎と息子の純、娘の蛍が東京から富良野に移り住み、厳しい自然の中で成長する姿を描いた名作だ。
「純と蛍が富良野に引っ越してきて、電気がなかった時のセリフを言います。電気がない? 電気がないと暮らせませんよ!」(参加者 小学6年)
こちらは記念すべき第1話で、これから暮らす家を目の当たりにした純が発した言葉だ。

続いては食堂での、あの名シーンのセリフ。
「まだ子どもが食べてる途中じゃないの!」(参加者 小学2年)
純が火事の真相を食堂で父親に打ち明けるシーン。
閉店時間になり、器を下げようとする店員に対するセリフだ。

イベントには富良野市の飲食店やキッチンカーも出店した。
名シーンを彷彿とさせるラーメンも。
「ぜひ『子どもが食べてる途中でしょうが』と言いながら食べてください」(飲食店スタッフ)

倉本さんが生み出した物語は、私たちの心に生き続ける。

