9月28日の局地的な大雨。
札幌市では初のレベル4大雨危険警報が発表され、新千歳空港ではアンダーパスが冠水。
全国各地で相次ぐ大雨被害
「床が浸水したら住めなくなるのでは」
「地下鉄まで浸水して、電車も動かなくなったら怖い」(いずれも札幌市民)

全国各地で大雨の被害が相次いでいる。
8月13日の千葉豪雨では千葉駅直結のショッピングセンターが浸水し、地下に水が流れ込んだ。
札幌市の地下施設ではどのような対策を取っているのだろうか。
札幌の地下の浸水対策は?
札幌市中央区の北一条地下駐車場の浸水対策を、管轄する北海道開発局に聞いた。
「こちらが車両用の止水板を保管している場所です」(北海道開発局 札幌開発建設部 小林暁課長)
「地下街でも銀色の箱を見たことがあります。この中に入っていたんですね」(吉井庸二気象予報士)

この駐車場は地下約12メートルに位置し、160台以上の車を収容できる。
万が一に備えた止水板とは、どのようなものなのか。

「高さ約25センチ、幅1.9メートルのものが4枚あります。これを左右上下に2段ずつ取り付けて止水します。重さは約13キロあります」(北海道開発局 札幌開発建設部 小林 暁課長)
浸水の恐れがある場合は車の出入り口2カ所、人の出入り口9カ所に止水板を設置。
駐車場の管理人と開発局の職員が、人力で運ぶ。

「ちょっと重いですが、1人で持ち上げられるくらいの重さです。がっちり、しっかりしています」(吉井 庸二 気象予報士)
「上に運び出してから、3分程度で設置が可能です」(北海道開発局 札幌開発建設部 小林課長)
現在は人の力に頼っているが、今後は車両用の出入り口に自動で止水板がせり上がる仕組みを導入する予定だ。

「止水板を埋め込んで、浸水した場合に浮力で自動でせり上がる。バックアップ電源も備えているが、有事の際に電力を使わない仕組みで確実に止水することができる」(北海道開発局 札幌開発建設部 小林課長)
札幌駅からススキノを結ぶ地下空間では?
札幌駅北口からススキノまで約2キロ、地下には広い空間が広がっている。
大雨や豊平川の氾濫により浸水する危険性もあり、地下歩行空間や地下街、地下鉄の駅などでは止水板や土のうを準備している。

札幌市は地下施設の所有者や管理者に対し、洪水時の避難経路や浸水防止の計画を作成して市に提出するよう義務付けている。
その対象は133施設だが、現状は。
「現段階で7割程度しか提出されていないという状況です。どこかから水が入ってしまうと、全部連動して水が入る危険性があります」(札幌市危機管理局 後藤昌範課長)

札幌市は今後、計画を出していない施設の管理者に対し改めて提出を促すことにしている。
いざという時に備え、日ごろからの準備も必要だ。

「電気が使えなくなりエレベーターが止まる恐れがあるので、原則として非常階段で避難する意識を常に持ってもらいたい」(札幌市危機管理局 後藤課長)
よく利用する地下施設では、非常口や非常階段の位置を確認しておくことも重要だ。
