「赤い羽根募金にご協力をお願いします」
小雨が降る中、街頭に立つボランティア。
10月1日から全国で赤い羽根共同募金運動が始まった。
「もしかしたらちょっと風当たりもちょっとね…あるかもしれない。大変ですよね、よろしくお願いします」(募金した人)
札幌中心部では、足を止める人はほとんどいない。

「赤い羽根共同募金」などを運営する「北海道共同募金会」の元事務局長が着服した疑いがある1億8000万円に加え、新たに7000万円の使途不明金が発覚。
2億5000万円にものぼる使途不明金が明らかになって、初の募金を迎えた。

「これからの募金活動に大きな影響があるのではないかと非常に懸念しているところです」(札幌市社会福祉協議会 灰野楽さん)
Q:使途不明金について新しくわかったことは
「元事務局長の件については、道の共同募金会も第三者委員会に調査をゆだねている状況。我々のほうにも詳しい状況などは一切情報としては入ってきていない」(灰野さん)

使途不明金の問題が解明しない中で始まった募金活動に、街の人は。
「ちょっと募金したくないなって感じ。なんか善意が無駄になるような」(70代)
「今年は遠慮しようと思います。やっぱりちょっと信じられないかなって思うので」(60代)
「寄付しました。私はどういう方が待ってらっしゃるかっていうのはわからないんですけれども、やっぱり待ってる方に届けば。本当にわずかなお金ですが」(80代)
Q:ちゃんと待っている人に届くと信じて?
「信じてます」(80代)
募金は2000を超える福祉事業の助成に使われているが、2026年は必要な分が集められるか不透明だ。
「活動開始から30分ほど経ちましたが、まだ募金する人の姿はありません」(糸口真子キャスター)
開始1時間で募金をした人は、わずか1人だった。
「全然いませんでしたね。本当に悲しい」(ボランティア)

2025年度、札幌では434の団体から3274人のボランティアが街頭で募金活動を行ったが、2026年度は800人ほどと、約8割も減る見込みだ。
「私自身も悩んだですが、やはり福祉のために力を出したい」(ボランティア)
Q:事務局に対する思いは
「どんな管理をしているんだと。みなさん一人ひとりの心がこもったお金ですから、やはりきちんと管理して頂いて配分していただきたい」(ボランティア)

厳しい船出となった赤い羽根共同募金。
市民の信頼を取り戻すことはできるのか。
また、2024年度に集まった約6億6000万円は、どのような人たちから寄せられ、どう使われているのか。

寄付の大半を占めるのは、自治会や町内会を通じて各家庭を訪問し寄付を募る「戸別募金」だ。
次いで多いのが企業などからの寄付。街頭での募金は全体の約3%と、割合としては少なくなっている。

集まった募金の主な使い道は、地域の福祉活動。
健康づくりや子育て支援に取り組む「ふれあいサロン」、介護教室の開催、低所得世帯や一人暮らしの高齢者への見舞金や住宅福祉サービス、更に福祉団体への支援金などにも充てられている。
今後、募金が大きく減少した場合、こうした地域福祉の活動にも縮小などの影響が及ぶことが懸念される。
10月1日、UHBは北海道共同募金会に取材を申し込んだ。
寄せられたコメントは、次のとおりだ。

■北海道共同募金会のコメント(抜粋)
・現場で活動に携わっていただいている皆さまには一切の責任はなく、改めて今回の事案を招いた組織としての責任を重く受け止めております
・共同募金は民間福祉活動基盤の維持に欠かすことのできない活動と考えております。格別のご理解を賜りますようお願い申し上げます
