「経営安定化に向けて、札幌市としても一緒に取り組んでいかなければならない」(札幌市 秋元克広市長)
経営の軸となるファイターズが去り、2023年度には6億5000万円の赤字を抱えていた、当時の札幌ドーム。
しかし――。
「いま看板の付け替え作業が始まりました」(記者)

4年間で10億円とも言われるネーミングライツで、2024年に「大和ハウスプレミストドーム」へ生まれ変わった。
さらに。
「営業しなきゃダメなんです。売りに行かなきゃいけないんです」(札幌ドーム 阿部晃士社長)
大手旅行会社の営業部門でキャリアを積んできた阿部晃士氏が2025年6月、社長に就任。

eスポーツの世界大会、テラスでジンギスカン、ドローンスクールの開校など、これまでにない「攻めの経営」で2年連続の黒字を達成した。
北海道で唯一無二の巨大空間は2026年で開業25年。
次なる一手を、モクゲキ。
新たな取り組みを打ち出す阿部社長
プレミストドームのかじ取り役となって1年余り。

阿部社長は新たな取り組みを次々と打ち出している。
居場所づくりをテーマに
「スタジアムらしくない勉強机とか本棚が出てきました。ここは?」(八木隆太郎フィールドキャスター)

「『ドームガーデンプロジェクト』と言って、子供たちが自由に勉強したり自習したり、そういった形で使ってもらう空間。札幌市内の小中学生の不登校が5000人を超えたという数字も出ている。(ドームは)公共施設でもあるので、居場所づくりをテーマにした」(阿部社長)

「ドームガーデンプロジェクト」は6月から始まった。
不登校の子どもたちのための「読書・自習スペース」で、ドームでイベントがない日に無料での利用が可能だ。
ドローンを自由に飛ばせる?
「きょうは大学野球が行われ、活気に満ちあふれていますけれど、きょうは野球なんですね」(八木隆太郎フィールドキャスター)
「きょうは野球です。どちらかというと、スポーツとかコンサート系のイベントが多いと思われがち。先日は『スーパーマリオラン』を日本初開催。今年からは『札幌ドームドローンスクール』を開校した。ドローンの国家資格『二等無人航空機操縦士』をドーム内で取れる」(阿部社長)

プレミストドームは、航空法で定めたドローンの禁止エリアではない。
広い敷地で訓練を行い、国家資格が取れるようサポートする。
地下鉄でアクセスができ、ドローンを自由に飛ばせる場所は珍しく、ドームならではの「空間の使い方」と言えそうだ。
「今後もこの空間をどうやって使っていくのか。きちっとお客様にソリューション、提案することが大切だなと思う」(阿部社長)
9月26日にはドームが一夜限りの“メガ・ナイトクラブ”になる、北海道初の音楽イベントを開催する予定も。
展望台で「ナイトヨガ」の開催も
「実は5大ドームの中では唯一、展望台がある施設はわれわれだけ」(阿部社長)

「ここがドームの展望台ですか。外から見ると突き出た部分がありますよね。札幌駅の高層ビルや山並みも見えて、空が広く感じますね」(八木フィールドキャスター)

夜は使われていない展望台では、毎月「ナイトヨガ」が開催されていた。
高さ53メートルからの景色を楽しみながら、ヨガで心とからだのバランスを整えることができる。

「日常から離れて静けさや内側を見つめる時間は気持ちよくて、景色がどんどん変わっていくのでここは唯一無二だなと思います」(ヨガ講師 高橋あゆみさん)
プレミストドームの広さを活用したアイデアがさまざまな形となってきている。

「われわれの目的を『ドームから北海道・札幌を元気にする』に変えました」
「プレミストドームに行ったら何かが生まれるとか、何かが感じられワクワクするとか。そういうことをプロデュースしていきたいと考えています」(いずれも阿部社長)
