見る人を自然と笑顔にする宮崎の代表的な郷土芸能「ひょっとこ踊り」。宮崎市を拠点に活動するチームには、1歳から80歳までの幅広いメンバーが所属し、世代を超えて笑顔の輪を広げています。「お面をかぶれば人間が変わる」――。笑顔と絆を大切にするチームの温かい素顔と、踊りにかける熱い思いを取材しました。
プロではなくお笑い
五穀豊穣や商売繁盛を願う宮崎の代表的な郷土芸能「ひょっとこ踊り」。

♪ピョ~ヒョロロ、ピョ~ヒョロロ、ピョ~ヒョロピョ~ヒョロ、ピョ~ヒョロロ♪
軽快な音色とともに、祭り会場でひょっとこ踊りが始まりました。見物客を次々に笑顔にしていきます。
祭り会場で一緒にひょっとこを踊った見物客:
いや~つられましたね。楽しかったです。
見物客:
踊りとお面、最高です!

宮崎市を拠点に活動するひょっとこ踊りチーム「やろかい清和」。1歳から80歳まで約35人のメンバーが所属しています。チームのキャッチコピーは「プロではなく、お笑い」。

ひょっとこ踊り歴50年以上の「やろかい清和」代表・清山和一さん(74)は「メンバーに恵まれ子供たちに恵まれ、楽しくやってます。和気あいあいです」と笑顔で話します。
チームに所属する子供:
お話ができたり、新しいお友達が増えたりした。
チームに所属する子供:
やろかい清和は楽しい。にぎやか。

チームメンバー:
(Q.ひょっとこ踊りのどこが好きですか?)もちろんマスク。マスク大好き。
お面が引き出す笑顔と絆
ひょっとこ踊りにかかせないお面。清山さんは、メンバーが使うお面作りも手掛けています。

やろかい清和 清山和一さん:
お面を作っていた先生(中村竹秀さん)が30年ほど前に亡くなられて、そのあとを引き継いだというか、先生の奥さんから「作ってくれんね」と言われたのがきっかけです。

お面の製作は型作りから行います。先代のお面をもとにシリコンで型を作り、復元しています。型ができたら、一緒に製作している山﨑さんが絵付けをします。

絵付け担当 山﨑達淑さん:
お面の形は決まっていますが、表情を作るのが難しいですね。趣味の延長です。あとは清山さんの人柄です。楽しく付き合わせてもらっています。

「お面をかぶれば人間が変わる」と話す清山さん。
やろかい清和 清山和一さん:
どこでも誰の前でも踊ることができる。内気な人でも「このお面をかぶったら人間が変わりますね」と言って、どんどん仲間が増えていく。
笑顔あふれる祭りの日
地域のお祭りの日がやってきました。

ひょっとこ踊りの始まりです。やろかい清和メンバーは「緊張しています」「皆さんが笑顔になるように一生懸命頑張ります」と意気込みます。

お面をつけたメンバーたちは、見物客のいる会場を練り歩きはじめました。

思わず笑顔になるお面とひょうきんな踊りで、次々に見物客を笑わせていきます。

やろかい清和 清山和一さん:
悩みとかいろんなストレスが溜まった世の中ですよね。それが解消できるということですよね。それが一番の喜びです。(Q.きょうはそれにつながった出来でしたか?)はい!最高につながりました。
ひょっとこ踊りがつなぐ笑顔の輪。「世界中の人に笑顔になってほしい」と願う清山さんの思いは、これからも大きく広がり続けます。
(テレビ宮崎)
