専用グラウンドがなくても! 5人の女子高校野球部が目指す全国優勝【長野発】

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  • 経験者5人で結成 県内初の高校女子硬式野球部
  • 女性監督の着任で練習が充実 “スマホ動画”も活用
  • 「5人で歴史をつくる」目標は全国大会優勝

長野県初! 高校女子硬式野球部

「ボール回し行こう!」

長野県松本市のグラウンドで練習に励む、松本国際高校女子硬式野球部。

部員は1年生5人で、全員が軟式野球やソフトボールの経験者だ。

これまで女子選手は県外へ進学するか、公式戦には出られない男子の野球部に入るしかなかったが、今年4月、県内初の女子選手の受け皿として発足した。

知久亜唯選手:
高校ではプレーするつもりがなくて、マネージャー一本でやろうと思ってたんですけど、プレーしたくなっちゃうだろうなっていうのはあって。どうしても野球やりたいと思って、国際に入ろうと思いました。

専用のグラウンドがないため、今は学校から車で10分ほど離れたグラウンドで練習している。
この日はケガで1人が欠席。4人での練習だったが、元気な声が響いていた。

女性監督の“スマホ動画”指導「いい練習ができている」

チームを率いるのは、6月に着任した長田夏美監督(27)だ。

宮崎出身の長田監督は、中学校に入ってソフトボールから野球に転向し、埼玉栄高校の女子野球部で活躍。

その後は、東海大学の野球部で男子相手に学生コーチを務め、卒業後に地元の高校で男子野球部を指導していた。

長田夏美監督:
いつかは女子野球に恩返ししたいと思っていたので、お話をいただいた時に(監督を)やろうと思いました。
女性同士なので分かる話もできますし、私自身、高校生のときに思っていたこととかあるので、友達とまでは言わないですが、同じ立場で教えていけてるんじゃないかと思います。

頼もしい“先輩”を監督に迎えた部員たちは…

知久亜唯選手:
今まで男性の監督としか野球をやってこなかったんですけど、女性の監督になって、細かいところに気付くな、女性だからかなって。やっぱり、やりやすいと思います。

駒村真祐樹主将:
練習メニューも細かくなったし、一人ひとりの課題を先生が見つけてくれて、いい練習ができているなと思っています。

人数が少なく、まだ試合形式の練習はできないため、いま練習で重点を置いているのは基礎だという。

長田夏美監督:
基礎にじっくり時間をかけて組み立てていきたい。

スマホで撮った動画を選手たちに見せながら、「(足を)上げている時にお尻が後ろに下がっているのが分かる?」と指導するなど、工夫している。

長田夏美監督:
前の学校とか、私が大学生の時から動画は使っていた。イメージが掴みやすいんじゃないかなと思います。言葉では伝わらないところもあるので。

エース・小林投手の夢は日本代表

小気味よく球を投げ込む左腕の小林美玲選手。コントロールの良さが武器だが、球速アップにも取り組んでいる。

小林美玲選手

小林美玲選手:
今はコントロール重視でやっているが、球の速いピッチャーにもなりたいと思うので、頑張ってやっていきたい。

小林選手には憧れの人がいる。長野市出身で、このほど女子プロ野球に進んだ坂原愛海投手(18)だ。

坂原さんは進学先の京都の高校で全国大会優勝を経験。日本代表にも選ばれた。
小林選手の兄と坂原さんが知り合いということもあり、その活躍を身近に感じてきたという。

小林美鈴選手:
憧れの先輩で、追いかけていきたいと感じています。愛海さんみたいなピッチャーになりたいと思ってます。愛海さんみたいに日本代表になれるようなしっかりした選手になりたい。

「5人で歴史をつくる」全国大会優勝を目標に日々努力

4人の選手は寮生活をしていて、練習後は制服に着替えて学校の食堂で夕食をとる。

ーーご飯の味はどうですか?

選手たち:

おいしいです!

寮生活にはすっかり慣れたと言うが、やはり親元を離れて過ごす寂しさもあるようで、「たまに親のカレーが食べたくなる」「私、うどんが食べたい」と話していた。

動き出したばかりの松本国際高校女子野球部。

7月に兵庫で開かれる全国大会に合同チームの一員として参加するが、目標はやはり単独チームでの出場だ。

知久亜唯選手:
松本国際」という高校とユニフォームで公式戦に出てみんなと試合がしたいので、それまでに自分達の努力を後輩達に見てもらって、この高校に入りたいと思ってもらえるように日々頑張りたいです。

駒村真祐樹主将:
松本国際」っていう名前でいつかは試合に出て、全国大会で優勝できれば。5人で歴史をつくっていこうと思ってます。

(長野放送)

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