環境省によると、2021年度の国内の温室効果ガス排出量は11億7000万トン(※以下数値は全てCO2換算)で、2020年度に比べ2.0%増加した。増加は8年ぶり。
新型コロナウイルスで停滞していた経済が回復したため、エネルギー消費量が増加したのが主な原因としている。
また増加に転じたのは日本だけではなく、G7・主要7カ国の他の国(アメリカ、ドイツ、カナダ、イギリス、フランス、イタリア)も全て増加に転じているという。
一方、マングローブなど森林整備による二酸化炭素の吸収量は4760万トンで、それを差し引けば、排出量は11億2200万トンとなる。
この数字でみると、コロナ禍前の2019年度から3.4%減少している事になる。
政府は2030年までに「2013年の排出量の46%減」を目標にしているが、2021年度の排出量から吸収量を差し引いた11億2200万トンは、2013年度比20.3%減少となっている。
環境省は「2030年度目標の達成及び2050年カーボンニュートラル実現に向けた取組については、一定の進捗が見られる」としている。