働く世代にとって、つい乱れがちな食生活。
そんな悩みを解決しようと、富山市の20代の女性が起業し、新たな挑戦を始めました。
会社員や経営者の食生活のサポートを目指し、始めた新たなビジネス。
女性の初仕事に密着しました。

一心不乱にキャベツを切る若い女性。
富山市の堀田安友花さん。
県内のスタートアップ企業などを支援する創業支援センター「SCOP TOYAMA」の厨房で、50人分の弁当作りに追われていました。

*堀田安友花さん
「唐揚げの下味、ザワークラウトと、ニンジンのラぺと、キノコの塩こうじ、はちみつレモン」

富山短期大学で、6年間栄養学を学んだ堀田さんは、管理栄養士の国家資格を取得し卒業後、今年4月に起業しました。
弁当の製造販売や調理代行に加え、堀田さんが目指しているのは自ら編み出した「栄養秘書」というサービスの事業化。
多忙な経営者の健康を考えた栄養指導です。

*堀田安友花さん
「創業支援センターで働いていると、働く人は忙しく食事を気に掛ける余裕がない。そういう人を助けたいと思った。人生の目標が、人の衣食住を整えること。衣食住という土台の上(仕事)に悩みがちだが、土台を整えてから頑張ってほしい」

屋号は「iito」。
「良い食生活を届けたい」という思いを込めました。
(eat/良い)

学生時代、自身が直面した食の悩みが、そのきっかけになりました。

*堀田安友花さん
「中学生になり、定期テストなども始まって、自分の頑張りが結果に出る経験からダイエットを始めたら、完璧主義で『もっともっと痩せたい』と(拒食症に)なった。管理栄養士も、そうした中学生などの栄養指導をしたいと目指すようになって。(初販売は)ドキドキ。自分が作ったものを50人に提供するのは初めて」

今月初旬、射水市での弁当販売が起業後、初めての仕事となりました。

*購入した人は
「これめっちゃおいしい。ポテトサラダ?」
「いろんなものが入っていて。どれ食べようかなと」

*堀田安友花さん
「みんな残さず食べてくれたのでうれしかった。おいしかったという声も聞けてよかった。(起業後は)全部自分で考えるので、これで合っているのか、注文数も分からない不安はある」

自ら選択した起業。
「やりたいことを形にしたい」
食を支え、心を満たす仕事を目指し若き女性の挑戦が続きます。

富山テレビ
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