25日の東京は5日ぶりの晴天となり、気温が急上昇。
練馬で最高気温26.7度、都心で25.8度を観測し、夏日となった。

東京・港区にあるお台場海浜公園の砂浜では、ひと足早い夏の日差しを楽しむ人の姿が見られた。

40代「日も穏やかで風もあり、潮干狩りするにはちょうどいい。4歳の息子がいるので、ビーチパラソル買いました」
50代「暑くていいですね。日焼け日和ですね」

外国人観光客も、開放的な姿でビールをグビグビ。

25日は上空に暖かい空気が流れ込んだ影響で、東日本の太平洋側で大幅に気温が上昇。

31度の真夏日予報が出ていた山梨・甲府市では、午後3時時点で最高気温29度を観測。
道行く人は照りつける日差しを日傘や帽子でしのいでいて、午後2時過ぎ、手元の温度計は31.2度となった。

30代「暑いです、夏みたいです。全然Tシャツでいいなって感じ」
10代「暑くなるとは聞いたけど、ここまで暑くなるとは思ってなかった。これが続くと大変」

気温は、山梨県のお隣・静岡県も上昇。
山間部の川根本町では、正午過ぎに2024年一番となる28.8度を観測した。

気温の急上昇で気がかりなのが、熱中症。

東京都内のクリニックでは、40代の女性が午前中に訪れ、初期の熱中症と診断された。

患者「日差しはちょっとつらいです」
院長「刺さるような日差しが」
患者「結構ジリジリという感じ」

激しい寒暖差に見舞われた4月。
クリニックを訪れる熱中症の患者は例年以上に多いという。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長「まるで6月か7月のような現場の状況になっている。寒暖差は人間の自律神経の調節機能を乱すんですね。したがって、きのう寒くて体を温めようとしていた。きょう急に暑くなってきた。これが1回だけじゃなくて、何回も断続的に起こっているのがことしの特徴だと思いますので、きょうみたいな、極端にきのうからきょうの大きな温度変化に対して体の体温調節機能が十分に働かない、体の中に熱がこもってしまう患者さんが増えているというふうに感じる」