「物流の2024年問題」を解決しようと中四国に店舗を持つスーパーのライバル3社がトラックの共同運用など効率的な配送網づくりを目指すための研究会を発足しました。

【フジ・山口晋社長】
「各社が物流を協調領域と捉え、企業の壁を超えてより良い改善を進めるために中四国物流研究会を発足させます」

中四国物流研究会を発足させたのは中四国にスーパーを展開するフジ、イズミ、ハローズの3社です。

今月からトラックなどのドライバーの時間外労働時間に上限が設けられ、小売業でも長距離輸送が難しくなり物流のコストが上がるなど課題に直面しています。

研究会にはイオンリテールや天満屋ストアなど趣旨に賛同する小売業9社と物流2社も参加。
近くの販売店への配送を共同のトラックで担うことや、輸送に使う容器を各社で統一にするなど効率的な物流を目指した取り組みを検討することにしています。

来月16日には第1回の全体会議を開催し、課題を共有するとともに目指す方向性などを協議する予定です。

(スタジオ)
本来はライバルという関係ですが、共通の課題に向かって共に歩んでいくということですね。

【コメンテーター:JICA中国・新川美佐絵さん】
「広島にとってこの3社は生活インフラの会社なのでとてもいい取り組みだと思います。トラックを共同で使うことで二酸化炭素の排出量が減るとか、道路の渋滞が緩和されるなど副次的なメリットもあるのかなと考えます。そういうところも注目したい」

モーダルシフトや船舶なども検討されています。この2024年問題はあらゆるアプローチで解決して行くことが大切だと感じます。

テレビ新広島
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