まもなくゴールデンウィークを迎えますが、旅先での子供の思わぬケガに注意が呼びかけられています。

4月27日から始まる大型連休を利用し、旅行や帰省の予定を立てている人も多いと思いますが、気をつけたいのが、外出先での子供のケガです。

最近は、ホテルや一般家庭でもよく見る「電気ケトル」。

子供が垂れ下がるコードを見つけ遊んでいると、ケトルが落下し、最悪の場合、熱湯がかかる可能性も。

また、固定されていない家具によじ登り、バランスを崩して下敷きになるケースも。

製品評価技術基盤機構「NITE」によりますと、去年までの5年間で0歳から6歳までの子供が被害に遭った事故は73件。

このうち7割に当たる54件は、宿泊施設など室内で発生していました。

都内では、2019年に子供がシステムキッチンの扉のすき間に指を挟み、大ケガをする事故も起きています。

室内で起きた事故には、死亡したケースもあります。

神奈川県では去年、カーテン(シェード)の操作用のひもに子供の首がひっかかり、亡くなりました。

事故原因の特定には至っていませんが、子供の手の届かない位置にひもをまとめる、踏み台になるものをひもの近くに置かない、などの対策が必要です。

そして、兵庫県では2020年、幼児用のベッドガードで亡くなったケースも。

子供がベッドから落ちないように宿泊先で借りることもあるかもしれませんが、わずかな広がった隙間に子供が落ち込み、窒息したと考えられます。

自宅では注意していても、普段とは違う旅先では子供も大人も気持ちが高ぶって、事故が起きがちになります。

◆NITE担当者
「(旅先では)子供は興奮して、あちこちを触ってまわることが考えられるので、特に注意が必要」

NITEでは、危険な例を動画で公開していて、宿泊先などでは、まず大人が点検し、危険なものを子供から遠ざけるように呼びかけています。

テレビ西日本
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