この春、鹿児島は雨の日が続いています。4月の日照時間は平年の6割ほどと、数字からも明らかです。雨の日が続くと毎日悩ましいのが「洗濯」。外に干せず、部屋干しする人もいると思いますが、部屋干しの大事なポイントを洗濯のプロに聞いてきました。

2024年4月。ここまで鹿児島市で観測された雨の日は、実に16日!

例年にない雨の多さに街の人は。

「雨が多いですよね~。梅雨かなって位、雨が多かった気がします」

子どものいるお母さんはー

「雨がずっと続いて洗濯が大変です。臭いが気になる」

雨が続くと悩ましいのが、洗濯。

そこで、県内で唯一クリーニングアドバイザーの資格を持つ「ふたばクリーニング」店の代表、栫和嗣さんに、雨の日の洗濯のポイントを伺いました。

栫和嗣さん
「これだけ雨が続いたりすると、生乾きの臭いというのが1番多いですね」

栫さんによると部屋干しで気になる生乾き臭の原因は、洗濯物に付着した「モラクセラ菌」という雑菌とのこと。

では、臭いのもとなる汚れを落とすにはどのような「洗い方」がいいのか。

「洗い方」のポイントは3つ。

まずは、洗剤の使い分けです。

栫和嗣さん
「香りがいいことで使うと思いますが、汚れ落ちで考えるとやはり落ちは悪いのかな。肌に近いものと、羽織るものは使い分けてしっかり洗ってほしいですね」

特に肌に触れる物は皮脂が付いて雑菌が繁殖しやすいため、洗濯するときに「酸素系漂白剤」も入れると臭いの軽減になるそうです。

2つめのポイントは「詰め込まないこと」

栫さん
「洗濯するときってこれまで入れちゃえ!と思って入れるけど、できるだけ詰め込まない。洗濯物の量は8割でしっかりと洗う」

そして、最後のポイントはこのひと手間で、洗浄力がアップするそうです。

「汚れがひどかったものは、洗剤を入れる前に一度水洗いする。しぼってからもう一度洗うと洗剤の効果もアップしますので、非常に効果的です」

続いては、「部屋干し」のポイントです。

干すうえで一番大事なのはーまず、何といってもすぐ干すのが大事です。

それだけでも臭いの軽減になります。

そして、干すときに意識するのは、できるだけ接着面をなくす干し方です。

厚手のズボンは裏返しに。

また、帽子の付いた服は100円ショップなどにある帽子専用のハンガーを使ったり、竿の端にかけたりすることで乾きやすくなります。

「風通し」を意識した干し方が大事だといいます。

バスタオルとかの場合はアイデア商品もあるのでうまく活用すると、中で風が通ってくれるので乾きも速く、臭いの原因となる菌の増殖も抑えられます。

干し方のポイント。最後は…

「うまく風を流してあげるのが大事ですね」

そこで効果的なのが扇風機やサーキュレーター。

室内で干すと、空気が滞留するのがよくないので、しっかり風を循環させてあげるのが大事になります。

壁から少し離すことでより風も循環され、乾きやすくなるということです。

最後に栫さんに、洗濯の極意を聞きました。

「汚れたら洗うのではなく、着用したら洗うという習慣をつけていただければと思います」

4月の天気ですが、25日は県内広い範囲で晴れるものの、26日以降はしばらく雨の日が続く見込みです。

洗い方や干し方のポイントをしっかり押さえて、部屋干し洗濯と上手に付き合っていきたいものですね。

鹿児島テレビ
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