山菜採りなどで山に入る機会が増える大型連休を前に、去年、クマの人身被害が相次いだ富山市は、被害防止に向け自治振興会へのクマ対策補助金の上限を20万円に引き上げます。

*富山市農林水産部 金井誠次長
「今週末から大型連休となり、多くの方が登山や山菜採りなどで山へ入る機会が増えるかと思う。クマ対策を十分施したうえで山へ入っていただきたい」

富山市や県、警察、鳥獣被害対策実施隊など32人が出席した24日の会議では、クマ対策推進事業について説明され、自治振興会に対しての補助金の上限を昨年度の8万円から20万円に引き上げることが説明されました。

対象となるのは、クマの出没による人身被害の恐れがある地域で、その被害防止に向け車両による警戒パトロール活動や、クマが隠れやすい茂みの草刈り作業、カキの木の伐採などの経費です。

去年、富山県内ではツキノワグマの出没件数が636件と前の年のおよそ2.9倍となり、富山市では9人が襲われケガをし、そのうち1人が死亡する人身被害が発生しました。

県内では、今年、クマの出没が15件確認されていて去年の同じ時期に比べ4件多くなっています。

また出席者からは、クマの出没時に富山市の公式LINEアカウントで発信している情報について「もっと早く出没情報を発信してほしい」と意見が出され、富山市の担当者が迅速な対応に努めたいと答えていました。

富山テレビ
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