愛媛県沖の豊後水道を震源にする地震の発生から２４日で１週間です。初めて経験した「震度６弱」の地震。被災地は復旧が進みながらも、続いている地震の揺れに住民は不安な日々を過ごしています。
緊急地震速報の八幡浜市内アナウンス：
「緊急地震速報、大地震です」
愛媛県は１７日午後１１時１４分頃、豊後水道を震源にするＭ６．６の地震が発生。愛南町で震度６弱、宇和島市で震度５強、南予の広い範囲で震度５弱の揺れを観測しました。
宇和島市ではコンビニで商品が床に落ちて散乱。飲食店でも食器が落ちて割れる被害が出て後片付けに追われました。このほか総合体育館や南予文化会館で天井の一部が落下する被害も。使用を当面の間中止しています。
愛南町では江戸時代から続く「石垣の里」外泊地区で、住宅の玄関先ギリギリまで石垣が崩れました。
石垣が迫った住宅の住民：
「ゴーっという音で目覚めた」
現地では２０日からは復旧作業が始まり、ボランティアの手を借りながら地域の住民らが石垣を積み直しています。
外泊地区・吉田幸稔区長：
「（観光客に）より安全にこの集落の中を散策していただくためにも、早く石垣の復旧をしたい」
大洲市の国道１９７号線で落石が発生。約２．８キロに渡って全面通行止めになり、仮設の防護柵を設置するなどし２２日夕方から片側交互通行に変わっています。
また各地で住宅にも被害が続出。屋根から瓦が落ちたり外壁にひびが入ったりしていて、住民は屋根をブルーシートで覆うなどして雨漏りを防ぐ応急処置を急いでいました。
応急処置をした住民：
「『いつ直していただけるか』が一番心配。（瓦）業者が今不足してるので、すぐには修理のほうができない状況」
県のまとめによりますと今回の地震では県内で９人が軽いケガをしています。また関連する地震が５０回発生するなど、住民は不安な日々を過ごしています。
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