威圧的な言動が問題になっている自民党の長谷川岳参院議員と面会するため、札幌市長や幹部職員が出張した回数が1年で300回近くに上り、費用が約2000万円かかっていたことが明らかになりました。

 長谷川議員の態度が問題視されたのを受け、札幌市が3月までの1年間を調べ、4月23日に公表しました。

 調査結果によりますと、長谷川議員と会った出張は計284回。かかった費用は約1992万円でした。そのうち、長谷川議員との面談だけで、ほかに要件がなかった出張は計72回。費用は約465万円でした、

 札幌市は「必要がないものや不利益を被るような出張はない。事前の約束の日時に不在で面談ができなかったケースもなかった」としています。

ほかの議員は多くて23回 少ない人は1回…”特別な存在”

 ほかの道内選出議員14人を調べたところ、最も出張が多かった議員で23回、少ない議員は1回といずれも12分の1以下。長谷川議員が特別な存在だったことが浮き彫りとなりました。

 長谷川議員をめぐっては、長谷川議員が北海道や札幌市の職員に威圧的な言動だったほか、国の予算成立時に道職員が組織的にお礼のメールを送っていたり、長谷川議員が特別委員会の委員長に就任した際、道幹部28人が私費で祝電を送っていたりしていました。

 北海道の鈴木直道知事や札幌市の秋元克広市長は、長谷川議員に対して態度を改めるように苦言を呈していて、長谷川議員は「表現方法は無自覚であった」などと釈明していました。

北海道文化放送
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