JR米坂線は、おととしの豪雨で被災し現在も一部区間で運休が続いている。
山形県などは米坂線復旧への機運を高めようと8月31日に「復活絆まつり」を開催する方針で、23日にはキックオフイベントを開いた。

JR米坂線は、おととし8月の豪雨被害で、長井市の今泉駅と新潟・村上市の坂町駅の間で現在も運休が続いている。
JRは復旧には「86億円の費用」と「5年の工事期間」がかかると試算していて、復旧費用をどのように負担するのかなど課題があり、JRと沿線自治体の間で話し合いが続いている。

こうした中、山形・新潟両県などが復旧への機運を高めるために打ち出したのが「米坂線復活絆まつり」。
23日はJR米沢駅で「絆まつり実行委員会」の設立総会が開かれ、沿線自治体のトップや観光・商工関係者など約60人が出席した。

会では、実行委員会の会長に小国町の仁科洋一町長が選出されたほか、「絆まつり」を今年8月31日に小国町で開催する方針が示された。

具体的には、沿線のご当地グルメの出店や、地元アーティストによるコンサートなどが行われる見込み。
設立総会の後、JR米沢駅前でキックオフイベントが開かれ、やまがた愛の武将隊による演武や、地元の高校生が寄せた米坂線への応援メッセージも披露された。

(応援メッセージ/置賜農業高校3年・白田栞歩さん)
「私たちも9カ月間に及ぶ署名活動で、3月末までに約1万8000人から応援をいただいている。その声や想いを結集して、米坂線の復活に向け全力で頑張ります」

吉村知事は、「非常に重要な路線だと考えている。米坂線を復旧したいとの思いがとても強いので、熱意を持続させていく。皆で盛り上げていくのがとても大事」と話した。

「米坂線復活絆まつり」の予算は300万円で、全額が県の一般会計予算からまかなわれる。

さくらんぼテレビ
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