気持ちの良い青空が広がる中、秋田県横手市の小学生がコメ作りをスタートさせた。22日は農業を学ぶ高校生に教わりながらサキホコレの種をまいた。児童たちは定期的に田んぼを訪れ、収穫まで手掛ける予定。
サキホコレの種まきに挑戦したのは、横手市の増田小学校の5年生25人。児童のほとんどがコメ作り初挑戦だ。市内の増田高校で農業を学んでいる生徒に教えてもらいながら作業にあたった。
土の上に“三角形をつくるイメージで”種を並べるように指導を受けた児童は、手やピンセットを使って丁寧に種を並べていく。
作業は一見単純そうだが、高い集中力が求められる。児童は「つらい。ちゃんと並べたり、調節したりするのが難しい」とこぼしていた。
種を並べた後は優しく土をかぶせる。
高校生の中には、増田小学校でコメ作りを体験した生徒もいて、児童たちの様子を見て「うまい、みんな上手。きれい」と感心していた。
児童は「ちょっと難しかったけど、やりきることができて良かった」「種をまくのが楽しかった。おいしいコメになってほしい」と話していた。
種はこの後、高校生が管理し発芽させる。
高校生は「コメ作りは難しいので、それを簡単に子どもたちに伝えて、農業をやりたいという人が1人でも増えるように応援したい」と意気込んでいた。
田植えは5月中旬の予定で、児童たちは定期的に田んぼを訪れ、収穫まで手掛ける予定。