岩手県の胆沢平野に農業用水を分配する「円筒分水工」の放水式が、4月22日に奥州市で行われました。

22日は円筒分水工がある奥州市の徳水園で神事が行われました。

放水式では2024年の農作業の安全と豊作が祈願され、その後20メートル以上と言われる噴水の水が空に向かって勢いよく噴き出しました。

円筒分水工は、奥州市と金ケ崎町の田んぼに農業用水を分配するため66年前に設けられ、現在は9180ヘクタール・6211戸の農家に送られています。

直径24メートルの水槽からは最大で毎秒16トンの水が胆沢平野に提供されます。

奥州市民
「サクラを観ようかと思ったらたまたま放水していた、水の勢いに圧倒される」

近所の農家
「おいしいコメがたくさんとれるように、この水を十分に生かしていきたい」

胆沢平野土地改良区 千田公喜理事長
「豊穣の秋を迎えることがわれわれの一番の願い。米価も少し上がってもらい、組合も少し潤うような年になってほしい」

徳水園周辺の桜並木は散りはじめ、この地域の田植えは来週後半から始まります。

岩手めんこいテレビ
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