佐賀県にゆかりのあるポンプメーカー酉島製作所と京都大学が、世界最大の流量の液化水素ポンプを開発し運転試験に成功したと発表しました。水素社会の実現に向けた大きな一歩と期待されています。

温室効果ガス抑制のためには燃焼時に二酸化炭素を排出しない水素の活用が有効策の1つとされ、その際、必要とされるのが氷点下253度まで冷却した液体の水素を、大量に、かつガス化しないように効率的に移送するポンプです。
今回、酉島製作所は、京都大学が研究してきた超電導モーターを世界で初めて使用することなどにより、世界最大の流量の液化水素用ポンプを開発し、運転試験に成功したということです。
液化水素の大量運搬はコストの削減にもつながり水素社会の実現に向けた大きな一歩としています。

酉島製作所を世界的なポンプメーカーに育てた原田龍平さんは、嬉野市塩田町の出身で、原田さんが43年前に設立した財団は佐賀県内の高校生や九州の大学に通う学生に毎年奨学金を贈っています。

サガテレビ
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