円安が、さらに一段進んでいる。
外国為替市場では、日本時間の11日夜に発表されたアメリカの物価指標が市場予想を下回ったことで、いったん円が買い戻された。
しかしその後、FRB(連邦準備制度理事会)当局者の発言などでアメリカの利下げが遅れるとの見方が再び広がると、円相場は下落基調に戻り、一時1ドル = 153円30銭台と、約34年ぶりの円安ドル高水準となった。
鈴木財務相「行き過ぎた動きに対しましては、あらゆる手段を排除することなしに、適切に対応をとっていきたい」
市場関係者からは、「アメリカの金利が高止まりするうちは、為替介入の効果も限られる」として、介入への動きにくさを指摘する声も出ている。