国賓待遇でアメリカを訪問中の岸田首相は、まもなく議会の上下両院合同会議で演説に臨む。
アメリカ・ワシントンから、フジテレビ政治部・瀬島隆太郎記者が中継でお伝えする。
議会演説に向けて入念に準備を進めてきた岸田首相は、秋の大統領選挙の勝敗の行方が不透明さを増す中、超党派の議員に向けて日米が結束する重要性を訴える見通し。
岸田首相は、日本時間11日午後11時前に議会に到着し、ジョンソン下院議長らと相次いで面会していて、まもなく安倍元首相以来、9年ぶりとなる演説に臨む。
岸田首相は英語で演説する予定で、ロシアのウクライナ侵攻や中国の海洋進出により国際秩序が脅かされ、世界が歴史の転換点にあるとして、秩序を守るため日本がより大きな責任を果たす考えを表明する。
また、日本がアメリカへの最大の投資国であることも強調する見通し。
この狙いは、いわゆる「もしトラ」への備え。
トランプ氏再選の可能性も浮上する中、誰が勝利しても日米関係の重要性は変わらないことを訴える必要があると判断した形。
演説後、岸田首相は初めてとなる日米とフィリピンの3カ国の首脳会談に臨み、南部ノースカロライナ州に移動する予定。