2023年夏に秋田県内を襲った記録的大雨をきっかけに、看護と介護を専門とする大学と障害者支援施設が協定を結んだ。大学は、施設利用者の「一時避難」を受け入れる。

 11日の協定締結式では、日本赤十字秋田看護大学・短期大学の原玲子学長と、秋田県社会福祉事業団の関根浩一理事長が協定書に署名を交わした。

 県社会福祉事業団が運営する障害者支援施設・高清水園は、大学に隣接していて、洪水などが発生した際、施設の利用者を大学が一時的に受け入れる。

 施設には、障害がある人約90人が入所している。

 協定は、2023年7月に県内を襲った記録的大雨をきっかけに結ばれた。

 県社会福祉事業団・関根浩一理事長:
「高清水園は、2023年の水害の際も大変危ないところまできていた。垂直避難というのは、利用者の一時避難場所として大変重要な役目を持っていると認識している」

 日赤秋田看護大・短大 原玲子学長:
「赤十字の使命なので、何の迷いもなくいい方向に結ぶようにと検討を進めてきた。学生にとってはいい影響だろう。役割を果たすという意味で、どうやって自分たちが手助けをするかを学生自ら考えると思う」

 施設と大学は、いざという時に備え、避難訓練を重ねることにしている。

秋田テレビ
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