ダムの中の涼しい環境を活かしてワインを貯蔵しようとする取り組みが岩手県花巻市で始まり、4月11日に締結式が開かれました。

11日に覚書を取り交わしたのは、国土交通省北上川ダム統合管理事務所と田瀬ダム下流に位置する花巻市と遠野市です。

北上川ダム統合管理事務所では竣工70年を迎える田瀬ダムを地域の活性化に役立てようと、花巻市と遠野市と協力して特産品のワインの貯蔵場所として活用することにしました。

国土交通省北上川ダム統合管理事務所 小田桐淳司事務所長
「ダムを治水と利水といった目的の他に、地域の活性化に繋がっていければ」

ダムの中は太陽光がさえぎられ振動もなく、温度も12度前後と年間を通して安定していることからワインの熟成に適しているということです。

今回は花巻市と遠野市内の4つの事業者が合わせて約2400本のワインを貯蔵することになり、11日に搬入が始まりました。

エーデルワイン 小田嶋善明社長
「こうした施設でしっかり管理しながら消費者に届けるのは大事。アピールしていく」

ワインは1年間ほど貯蔵され、味わいや色味などを確認してから『ダム貯蔵』のネーミングをつけて消費者に届けたいとしています。

岩手めんこいテレビ
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