コンビニ大手2社が宮城を含む東北3県で商品の共同配送を始めました。ライバル同士が手を組む背景には、物流の2024年問題があります。
4月11日から共同配送を始めたのは、「ファミリーマート」と「ローソン」です。こちらは、宮城県多賀城市にあるファミリーマートの物流拠点。
共同配送の仕組みはこうです。2社は配送トラックを共有。まず、多賀城市にあるファミリーマートの物流拠点で商品を積み込みます。その後、岩手県盛岡市のローソンの物流拠点で商品を積み込んだ後、秋田県秋田市の両社の倉庫まで運びます。
物流業界をめぐっては、4月からドライバーの残業規制などによる人手不足が懸念されていて共同配送をすることで、安定的な輸送能力を維持することが狙いだといいます。
ファミリーマート広報 吉澤智さん
「物流の2024年問題を双方で課題を協議する中で、共同輸送の考えに至った。社会のインフラとしての役割を担うコンビニエンスストアとして、商品を安定的に供給するために物流の維持は非常に重要だと捉えている」
コンビニ業界でライバル同士が本格的に共同配送を行うのはこれが初めて。対象エリアは現在、県内を含む東北3県ですが、両社は今後、効果を検証しながら、他のエリアへの導入を検討したいということです。