宮城県石巻市の公共工事をめぐる官製談合事件で、逮捕された職員が業者に不正に渡したとされる設計書について、市は「厳重に封印していた」と明らかにしました。

石巻市 斎藤正美市長
「誠に申し訳ございませんでした」

石巻市は、4月10日、官製談合防止法違反の疑いで、職員が逮捕されたことを受け、11日朝、会見を開き謝罪しました。

逮捕された下水道建設課の技術課長補佐・星洋一容疑者と、技術主幹の寺内友和容疑者は、去年2月、石巻市内で下水道工事に関する「設計書」を市内の建設業者に手渡した疑が持たれています。

設計書を受け取ったとされる「遠藤興業」の遠藤光弥容疑者も逮捕されていて、遠藤興業は、4345万円あまりの最低制限価格に対し、およそ24万円の差で工事を落札しています。

石巻市は「設計書は厳重に封印していた」としていますが、逮捕された職員2人は、設計書の内容を確認できる立場にあったということです。

石巻市総務部長
「予定価格は入札に関わる事項でございますので、誰にも見られるという状況ではなく、管財課に引き継がれた後は管財課長が鍵のかかるロッカーで入札当日まで保管される」

警察は3人の認否を明らかにしていません。

仙台放送
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