「けんか山」で知られる高岡市の伏木曳山祭は、能登半島地震の影響で、山車をぶつけあう「かっちゃ」の会場を変更して行われることになりました。

10日開かれた伏木曳山祭実行委員会の総会で決まりました。

今年は能登半島地震による液状化被害の影響で、祭りを通常通りに開催することが困難となっていて、実行委員会は祭り最大の呼び物、「かっちゃ」も例年通りの会場ではできないとしました。

*伏木曳山祭実行委員会 針山健史会長
「残念ながら、通常開催はかなわない」

*伏木曳山委員会 栗山公成幹事長
「安全性の問題から、今年度はこの2会場でのかっちゃは断念せざるを得ない。「かっちゃ」会場については継続協議とする」

けんか山で知られる伏木曳山祭は、提灯山車をぶつけあう勇壮な祭りで、「かっちゃ」はこれまで地区の2カ所を会場に行われていました。

ところが、今年は各地で道路の陥没や電柱の埋没が確認されて、大きな山車が通れないところが数多くあって、「かっちゃ」の会場に山車が行くことも困難になったということです。

このため、今年は山車を曳き回すエリアも通常の四分の一ほどに縮小されました。

しかし、地元の人たちからは祭りのシンボルでもある「かっちゃ」は実施したいとの声が多くきかれ、会場を別の場所に変えて行うことにしました。

伏木曳山祭実行委員会では、今月中に「かっちゃ」を行う会場について決定したいとしています。

富山テレビ
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