4月10日は政府が定めた「交通事故死ゼロを目指す日」です。宮城県は後部座席のシートベルト着用率が3割と東北で最も低くなっています。衝突事故を死亡事故にしないために、習慣の見直しが必要です。

こちらは時速55キロの車が壁にぶつかった時の実験映像です。後部座席の赤い服を着た人形はシートベルトを着用していないため、衝突の勢いで体が押し出され、前の座席にぶつかってしまいます。運転手もエアバッグと赤い服の人形に挟まれる状況に。

一方、その隣の水色の服を着た人形。シートベルトを着用しているため、座席から体が離れず、衝撃が軽減されているのが分かります。後部座席のシートベルト着用は2008年に義務化されましたが、認識が十分に広がっているとは言えません。

日本自動車連盟=JAFと警察庁の調査では、県内の一般道での後部座席のシートベルト着用率は33.4パーセント。東北6県では3年連続で最下位、全国でも下から4番目となっています。

JAF宮城支部で、シートベルトの効果を体験する装置を借りて、車がぶつかった時の衝撃を体験してみました。時速はわずか5キロでしたが、体が前方へ一気に押し出されました。

記者リポート
「シートベルトしていなかったら、かなり危険かなと思うほどの衝撃でした」

県警が去年1年間の事故を分析したところ、シートベルトを着けていた場合と比べ、着けていない場合の死亡率はおよそ12倍になるということです。自分を守り、大切な人の命を守るために。忘れてはいけないルールがあります。

JAF宮城支部事業課 三部司さん
「どうしても事故は気を付けていても、起きてしまう時は起きてしまいます。身を守るために、車に乗るときは必ずシートベルトの着用をお願いします」

仙台放送
仙台放送

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