一度決まった学校の名前が二転三転するなど混乱した倉吉市での小学校統合問題で、ようやく正式な校名が決まった「打吹小学校」の校名披露式が、10日、行われました。

新しい「打吹小学校」であった校名披露式には、2年生から6年生までの児童約120人と職員や来賓関係者など約40人が集まりました。

打吹小学校・山名毅校長:
「『打吹小学校』としての始まりを迎えたことに身の引き締まる思いです。これからは『打吹小学校』という、私たちを含むこの学校の名前をみんなで大切にしていきましょう」

全員で校歌を斉唱して、新しい校名を胸に刻みました。
「打吹小学校」の校名を巡っては、統合が予定されていた3つの小学校のうち、先行して2校が統合する際、市民に行った公募で最も多かった名前が採用されず、わずか1件だった「至誠」という校名に決定。
しかし、これに住民側が反発し、直接請求によって取り消されました。
そして、住民も参加した準備委員会が新たな校名を提案しましたが、これを市議会が覆すという混乱が起き、新しい校名は決まらず、暫定的に統合前の1校の名前の「成徳小学校」となりました。
その後、市の教育委員会が在校生や新入生のいる世帯などにアンケートを実施。
その結果、最も多かった「打吹」が選ばれ、決定したもので、市民や市議会を巻き込んだ騒動がやっと解決しました。

倉吉市・広田市長:
「もっと早く、みなさんに喜んでいただける校名でスタート切りたかったところですけど、『打吹小学校』という校名のもと、みんなが仲良く、勉強、運動に励んでくれたらと思う」

打吹小学校では、11日に入学式が行われます。

TSKさんいん中央テレビ
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