台湾を襲った地震で、観光地の渓谷に取り残されていた日本人の母と娘が救出された。

助け出されるまでの丸2日間、緊迫した当時の状況をFNNのカメラに語った。

救助された母親は、「無事にここに来られて本当によかったと思います」振り返り、娘は、「日本人だっていうことで、優先的に救助していただいて、本当に感謝しています」と感謝の言葉を述べた。

2人が救助されたのは、最大震度6強が観測された花蓮県で、道路が落石で寸断され、崩れた山肌があらわになった観光地・太魯閣(タロコ)渓谷だ。発生当時、ここには約700人が取り残された。

2人はニュージーランドに住む日本人の女性とその母で、3日、親子で太魯閣観光に訪れてすぐ、地震に遭遇したという。

救助された女性は、「たまたま太魯閣に行ってみたくて、バスで朝出かけたんですけど、太魯閣に着いた途端に地震に遭って。ずっとインターネットも何も通じなかったので、全然情報が入ってこなくて」と当時の様子を振り返った。

その後、山の中にあるホテルで、丸2日間過ごした2人。
避難生活は、つらいものではなかったと話す。

救助された日本人母娘「わたしたちは本当に快適に過ごさせてもらって、ちゃんと個室をいただいて、ベッドもあるし、トイレもついてるし、本当に台湾の方によくしてもらって、すごく助かりました」

救助された2人に、けがなどはなかった。

ずっと支えてくれたという現地の人々には「本当に救われた」と話す。

救助された日本人母娘「日本人だということで、多分優先的に救助していただいて、本当に感謝しています」、「台湾の方には本当によくしてもらいました。本当によかったです」

太魯閣公園などには、まだ634人が取り残されていて、5日午後現在も救助を待っている状況だ。