津波警報が発表され多くの人が高台に避難しましたが介護施設などでは自力での移動が難しい高齢者をどう避難させるか課題が浮き彫りとなりました。

およそ50人の入居者とデイサービスで1日平均30人が利用する石垣市の特別養護老人ホーム。

▽特別養護老人ホームまえさと茶寿苑 樋渡裕治事務長:
「避難指定場所があの赤い建物のある場所避難指定の場所になるんですけど」

津波など災害が起きた場合は原則として施設の屋上に避難することとしています。

自力で避難所まで移動できない入居者もいるため職員は難しい判断を迫られます。

▽樋渡裕治事務長:
「これだけの高さがあれば・・。車両を使って避難をして渋滞に巻き込まれてとすることを選ぶか、一人でも多くの方の避難を優先させるのであれば、必然的にこういう施設は屋上とかを選択しないといけないかなというところもあります」

▽テレビ西日本 中村優志記者:
「市街地からこの高台を目指し、発生直後石垣島では大渋滞が発生したということです」

3日は津波の予想到達時刻がデイサービスの送迎時間と重なり7台のうち2台が渋滞に巻き込まれました。

▽樋渡裕治事務長:
「一人で送迎している職員も中にはいましたので、一人の職員が複数名の利用者を見ないといけない、もし何かあったらどうしようという不安はあったと思います」

災害時に一人でも多くの命を守るためどうすべきか、思いを巡らせていました。

沖縄テレビ
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