3日発生した台湾付近を震源とする地震では先島諸島で津波を観測しました。

収穫期を迎えているもずく漁への影響はこれまでに確認されず、4日も収穫作業を終えた漁業者からは安堵の声が聞かれました。

3日発生した台湾付近を震源とする地震で、津波警報が出された宮古島では最大30センチの津波を観測しました。

けさ、狩俣漁港では、収穫期を迎えているもずく漁を行う漁業者の姿が見られました。

2011年の東日本大震災では、津波の影響で網が流されるなどして、もずくの収穫に大きな影響が出たことから、4日海中に設置した網の状況なども確認したということです。

▽もずく漁師:
「見た感じ大丈夫だった。かなり心配はしてたけどとりあえずはほっとした何百万というお金だから」

宮古島漁業協同組合によると、これまでのところ津波による被害は確認されていないということです。

一方、石垣島では最大20cmの津波が到達しました。

▽もずく漁を営む満名宏亮さん:
「発生時は僕ら海の中で潜って仕事中だったので全く気付かなくて携帯見たら着信がいっぱいあって何事かなと確認したら津波警報が出ていて」

▽八重山漁業協同組合 田中俊継さん:
「満ち潮なのに潮が引いたのが明らかにおかしいじゃないですか、一旦潮が引いて沖に行って来るんじゃないかなって、心拍数が上がりましたね」

津波警報の最中八重山漁協の田中俊継さんが目撃したのは港の海水が白く濁っていく現象でした。

▽八重山漁業協同組合 田中俊継さん:
「こっちがヘドロが巻き上げて渦巻いていたんですよ、湾内で」
Qこれは日ごろからある?「全くないです、2階にいたんですけど上から見ていてちょっと怖いなと」

海水の濁りは夕方には薄れて、現在の状態に戻ったということです。

琉球大学の仲座栄三名誉教授によりますとこれは津波による速い潮の流れが長時間続いたことで海底の堆積物が海面近くまで巻き上げられて起きた現象で、石垣島ではサンゴ礁を起源とする堆積物のため白く濁って見えたということです。

▽もずく漁を営む満名宏亮さん:
「砂かぶったりするとモズクの品質が悪くなったりして収穫できなくなったりする」

石垣島でもこれまでに津波の被害は確認されていませんが、八重山漁協ではもずく漁に影響がないか調査を続けることにしています。

沖縄テレビ
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