岩手県企業局が運営する早池峰発電所からトヨタ自動車東日本などが設けた一般社団法人への電力の供給が４月から始まりました。
県から自動車産業への電力供給は初めてで、４月３日に記念のセレモニーが開かれました。
３日は盛岡市内で県とＴＡＧＡ＝東北自動車産業グリーンエネルギー普及協会などの関係者が出席して供給開始式が開かれました。
ＴＡＧＡは東北で再生可能エネルギーを調達し自動車産業に利用するためトヨタ自動車東日本などが設けた一般社団法人です。
４月から県企業局の早池峰発電所がつくる全ての電力を購入しトヨタの岩手工場や関連企業で使用しています。
水力を活用している早池峰発電所の年間の発電量は一般家庭２５００世帯分に相当します。
県企業局 中里裕美局長
「再生可能エネルギーを使った発電事業はこれからどんどん期待が大きくなっていく。気を引き締めて業務に当たっていかなくてはならない」
県企業局では従来から自動車産業に工業用水を提供していますが電力の供給は初めてです。
ＴＡＧＡでは再生可能エネルギーを活用することで商品の付加価値がアップするとしていて、今後もこうした取り組みを続けるとしています。
