2024年度から岩手県内の県立高校に入学する生徒は授業で使うノートパソコンなどを原則として各家庭で用意することが求められます。その理由や購入のポイントを聞きました。

県教育委員会はノートパソコンなどの端末を各家庭で用意して県立高校の授業で使う取り組みを2024年度から本格的に導入します。
そのメリットについて県の担当者に聞きました。

県教委 学校教育情報化担当 兼平龍太朗担当課長
「一つは使い慣れた端末を授業で使えるということ、前の授業で使ったデータを残して次の授業で使えるメリットがある」

授業で使う端末はスライドを使った発表や生徒が話した英語を録音してAIで発音を採点するといった新たな学習方法に活用されます。

さらにペーパーレス化など授業以外にも大きなメリットがあると考えられています。

県教委 学校教育情報化担当 兼平龍太朗担当課長
「行事予定表の端末を通じた配布や予定が変わった都度お知らせできるメリットがある」

端末は各家庭にあるもの、もしくは量販店などで購入して持参してもいいですが、県教委は現在(2024年3月時点)専用のウェブサイトを開設し推奨する仕様を満たしたものを勧めています。

納期は5月下旬から6月上旬のため独自に購入する人もこの時期に合わせて用意してほしいということです。

それではどんな端末が推奨されているのか。
県立高校の学習用端末を販売をしている会社・リードコナンの担当者にその特徴を聞きました。

リードコナンICT支援課 吉田修一係長
「コンパクトなモデルを推奨している」

県教委が推奨している端末は、ノートと同じくらいの大きさで机で使いやすいサイズです。内側と外側にはカメラ機能も備わっています。

リードコナンICT支援課 吉田修一係長
「教科書に記載されたQRコードの読み取りや内側のカメラで(オンライン)授業を受けられる」

また壊れにくいように衝撃を吸収するバンパー、そして新入生向けに高校3年間の保証も付けられています。

県教委が推奨する仕様は10項目以上あるなか購入する上でのポイントについては…

リードコナンICT支援課 吉田修一係長
「リードコナンや量販店など知識がある人を頼って授業に支障のない端末を選ぶことが大事」

県教委が推奨する仕様を満たした端末は7万5000円ですが、経済的な理由などで準備ができない家庭にはそれに合わせた対応が取られるということです。

県教委 学校教育情報化担当 兼平龍太朗担当課長
「端末を用意できない家庭の生徒には県教委で用意した端末を貸し出す。それぞれに合った使い方をすることで学びの質を高めていきたい」

岩手めんこいテレビ
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