30年前、アフリカのルワンダで起きた大虐殺を生き延びた平和教育者として活動するクロード・ムガベさんの講演会が那覇市で開かれました。

クロード・ムガベさんは1994年に起きた民族間の対立による大虐殺で父親や妹など多くの親類を失いました。

大虐殺が起こった背景に民族を分断する政策が長年続いたことやメディアによる扇動があったと述べました。

▽ルワンダ大虐殺の生存者 クロード・ムガベさん:
「戦争は一夜にして始まりません。ルワンダの場合、50年以上にわたって憎悪に満ちたメディアによって燃え広がる虐殺にいたる不和の種が蒔かれました。紛争中、メディアは巨大な力となります。メディアの物語を受動的に受けるのではなく、意図を見抜き、真実を求め、信念を貫くことが不可欠です」

現在、ルワンダの虐殺記念館で平和教育者として活動するムガベさんは、「平和な世界を構築することは困難なことに思えるが歴史を学ぶことで必ず実現できる」と訴えました。

沖縄テレビ
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