3月1日のきょう、県立高校では卒業式が行われ、全日制・定時制合わせて1万2000人以上が旅立ちの日を迎えました。

沖縄市のコザ高校では352人の生徒が卒業式に臨みました。

卒業生答辞:内間心彩さん・安慶名千洋さん
「この素晴らしい学び舎で皆さんと過ごした一瞬一秒が宝物です。最高の青春をありがとう!」

卒業生
「学園祭とか体育祭、コザ高だからこそ盛り上げられた行事があったのでそれが一番の思い出です」
「学校の先生になりたいので、大学で勉強を頑張りたいと思います」

3年間を通して特に顕著な成績を残したとして学校長賞を表彰された平川慧さん。

去年8月の全国高校総体・陸上男子400メートルで優勝し、男子短距離としては県勢初の快挙を成し遂げるなど多くの実績を残しました。

春からは東京の大学に進学し、さらなるレベルアップを見据えます。

平川慧さん
「オリンピックで日本代表になるために一番それを考えて選択した進学なのでその目標は常に頭に入れて。口だけにならないように周りへの感謝も忘れずにこれからも頑張っていきたいなと思っています」

本部高校の卒業式の校歌斉唱で指揮者を務めたのはウエイトリフティング部の比嘉成さん。

比嘉成さん
「去年11月に行われた世界ジュニア選手権大会で3位に入賞できたことがとても印象に残っています」

比嘉さんは本部高校の教諭でもある父の敏彦さんと二人三脚で世界の舞台で戦ってきました。

比嘉成さん
「監督、家族の支えがあっての今の私があるので、また大学にいっても皆さんに感謝しながらしっかり頑張っていきたいなと思っています」

地元に近い名桜大学に進学し、沖縄から4年後のロス五輪を目指します。

比嘉成さん
「お父さんの指導を受けてオリンピックに出場したいなと思っています」

中部農林高校で行われた卒業式に臨んだのは、相撲部の前田俊之丞さん。

入学当時は身長172センチ、体重63キロと小兵ながらコツコツ努力を重ね、3年生になって初めて団体戦のレギュラーを獲得。中部農林の中心選手として活躍しました。

現在は体重も30キロほど増えた去年11月には高校に在籍しながら大相撲力士となり、今年の1月場所では序の口として5勝2敗と好成績を残しました。

前田俊之丞さん
「稽古はきつかったです。授業も部活も両方全力で楽しめて最高な高校生活でした」

卒業式を終え着物に着替えた前田さんは、入門した安治川部屋の親方と相談して決めた「安琉海」のしこ名で力士として戦っていく決意を語りました。

安琉海(前田俊之丞さん)
「身体は小さいんですけど、今からどんどんご飯を食べて大きくして、どんな相手にでも粘り強く力強く当たっていけるような力士になりたいです」

卒業生たちはこれまでの努力と経験を糧に新たな舞台へと羽ばたいていきます。

※比嘉成さんの競技写真は日本ウエイトリフティング協会提供

沖縄テレビ
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