ダムの貯水率の低下が深刻な事から県企業局は、中部水源の中でも、人体に有害とされている有機フッ素化合物が最も高い値で検出されている比謝川からの取水を再開するか、早ければ今週中にも判断するとしています。

県企業局によりますと県内11のダムの貯水率は20日午前0時時点で46.8%で平年値を29.4ポイント下回っています。

2月末には過去10年で最も低い貯水率44.3%に達する恐れがあるとして、県企業局は渇水対策本部会議を開き、中部水源のなかでも有機フッ素化合物・PFASが、最も高い値で検出されている比謝川からの取水について協議しました。

県企業局石新実企業技監:
「(最低値に達する見込みが)もう来週のことなので、取水可能かどうか機器の点検とか管路の洗管は行って準備は進めています」

今月11日には、比謝川と同じくPFASが検出され、停止していた嘉手納井戸群や天願川などの中部水源から取水を再開させていますが、県企業局は北谷浄水場の活性炭でPFASを除去し、国の暫定目標値1リットルあたり50ナノグラム以下で供給できていると説明しています。

県企業局は、比謝川から取水しても暫定目標値を下回って供給できるとみていて、早ければ今週中にも比謝川からの取水を再開するか判断するとしています。

沖縄テレビ
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