大手牛丼チェーン「吉野家」の紅しょうがを直箸で食べ、迷惑動画が拡散した男に実刑判決が下された。

懲役2年4カ月、罰金20万円の実刑判決

「吉野家」で撮影された動画には、紅しょうがを勢いよくかき込む様子が映っている。

嶋津龍被告
嶋津龍被告
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店のカウンターにあった共用の紅しょうがを箸で直接かきこんで食べた、嶋津龍被告(35)に、2月15日、懲役2年4カ月、罰金20万円の実刑判決が下された。

嶋津被告は2022年9月、大阪市内の「吉野家」で自分が使った箸を使い、紅しょうがを容器から直接食べ、店の業務を妨害した威力業務妨害などの罪に問われている。

嶋津被告の知人が撮影した動画がSNSに投稿され、拡散し、事件が発覚。嶋津被告は逮捕後の取り調べで、こう供述した。

嶋津被告:
被害店舗の紅しょうがが提供できなくなることはわかっていた。

紅しょうがの損害額は「269円分」

2023年5月の初公判では、起訴内容を認めた嶋津被告。

さらに検察側は“一緒にいた人を笑わせようとした”などと指摘。嶋津被告が食べたことで無駄になった、紅しょうがの損害額が269円分だったことを明らかにした。

そして2024年2月15日の公判で、大阪地裁の高橋裁判官は「店の損害を顧みない身勝手で悪質な犯行」と断罪。嶋津被告に懲役2年4ヶ月、罰金20万円の実刑判決を言い渡した。
(「イット!」2月15日放送より)