国が来年度から一部解禁するライドシェア。観光客が戻る中でタクシーの乗務員不足が深刻化している石垣市では今年4月から「石垣版ライドシェア」に乗り出すことを決めました。

5日、石垣市役所で中山市長が会見しました。中山市長「石垣市においてもタクシー・バス等のドライバー不足が深刻化するなか、クルーズ船の寄港など急増するインバウンド観光や季節・時間帯等で変動する移動需要に的確に対応するため『石垣版ライドシェア』を創設することとしました。」

ライドシェアとは一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶもので国は来年度から一部解禁することにしています。一方、石垣版ライドシェアでは自家用車ではなく人手不足で稼働できていないタクシーを使用するもので、第2種免許は必要なく、一般の人をタクシー会社が雇用し講習を受けてもらいます。

市内のタクシー乗務員は新型コロナの影響で離職が相次ぎ、その後一部は復職しましたが、クルーズ船の寄港などでインバウンドも戻る中、およそ40人が不足した状態だということです。

タクシー乗務員は「クルーズ船が来た時など、島に住んでいる人たちがどうしてもタクシーに乗りたいけども、無いといういことで出てきてしまうと思いますので、ライドシェアがあるとすごく便利なんじゃなかな。」

県内でライドシェア創設を表明するのは石垣市が初めてで、タクシー乗務員からは全国的に普及し始め、問題点がクリアされてから導入すべきではないかと慎重な意見も上がっていました。

中山市長は政府やタクシー業界と緊密に連携しながら雇用者の確保や必要な手続きを進める考えです。

沖縄テレビ
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