3日、愛知県名古屋市で発生した“電動キックボード”のようなものによるひき逃げ事件。「めざまし8」は、ひき逃げ被害に遭った男性を取材。
さらに、付近の防犯カメラと現場に居合わせた車のドライブレコーダーから、事件の一部始終が見えてきました。
カメラが捉えた事故の一部始終
事件が起きたのは、午後5時過ぎ、名古屋最大の繁華街・栄にある一方通行の道路です。
この記事の画像(12枚)歩道を歩いていた男性が、車が走り去ったのを確認して道路を横切ろうとした、次の瞬間!
後ろから走ってきた電動キックボードのようなものにはねられました。
男性は前方に大きく飛ばされ、そのまま道路に倒れ込みます。
キックボードのようなものに乗っていた男が倒れた男性に近寄りますが、しばらくすると被害者を残したまま現場を立ち去ってしまいました。
その後、偶然事故を目撃した車のドライバーが、被害者の男性にかけより容体を確認。
車に戻ると、救急車を呼び警察に通報。はねられた男性は市内の病院に緊急搬送されました。
事故直後に通報したドライバー:
(ひき逃げしたのは)20代くらいなんですけど若い感じですね。あせっている様子はなかったです。「なんかあったかな?」みたいな感じですーっと行きましたね。表情も平然としていたので。
被害男性語る「責任を取ってほしい」
被害に遭った47歳の男性にも話を聞くことができました。
男性によると、事故により右の鎖骨が折れ、肋骨も骨折するなどの重傷だといいます。
被害に遭った男性:
呼吸もできなかったですし、相当痛かったです。うずくまって動けなかったので…しばらくの間。肩を触ったら肩がボコって腫れているというか、外れているか骨が折れたのかなと思ってましたね。
一度、男性のもとに近寄ってきた“ひき逃げした男”については…。
被害に遭った男性:
(男に)肩をポンポンとされて「大丈夫ですか?」と言われたのだと思いますけど、その後「ちょっと動かさないでください」と言ったら、スーッと走り始めちゃったらしいんですよ。
――男の行動をどう思いましたか?
被害に遭った男性:
私にも多少非があると思ってたんですよ。突然道路に出てるんで、でも一方通行だったので、車がいる方向だけ見て道路に出ちゃったんですよね。
なので、ちょっと非があるかなとは思っているんですけど、そのままいなくなるというのは許せないですよね。しっかりと責任を取って反省してほしいので、逃げるのではなくて出頭してほしいですね。
“殴られたような衝撃”
一歩間違えば、命に関わる大惨事につながりかねなかった今回の事故。
交通事故鑑定人の中島博史氏に今回のキックボードでの事故の衝撃について聞くと、「鉄パイプや金属バッド」で殴られたような衝撃だと話します。
交通事故鑑定人 中島博史氏:
衝突前の様子から衝突のところまでほとんど一定の速度で走っています。時速20kmぴったりぐらいで走っているようです。自動車ですと体全体の幅以上に車があるので、その分の衝撃が分散される可能性があるんですけれども、電動キックボードの場合には衝突する部分が非常に狭い。鉄パイプや金属バットで殴られたような衝撃になります。
警察は“ひき逃げ事件”として捜査、走り去った男の行方を追っています。
(めざまし8 2月5日放送)