26日、記者団の取材に対し、涙ながらに辞職を報告した女性県議。

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高村京子県議:
自分の不祥事で議員が務め続けることができないと判断を致しました。

長野・千曲市で無免許運転の末に事故を起こし、21歳の女性に大けがをさせた、高村京子県議(69)。「イット!」が入手した複数の防犯カメラ映像から、事故当日に別の交通違反をしていた可能性が見えてきた。

雪による視界不良で通行人に気がつかなかったと説明

サイレンを鳴らし、病院へと急ぐ救急車。

高村県議が無免許運転で21歳の女性をはねた現場近くをとらえた映像では、事故当時、うっすら雪が降っているものの、道路上の白線などははっきりと見えていることがわかる。

しかし、高村京子県議は「ちょっと雪が降って、周りの景色が灰色的な感じになっていて、横断歩道があるということは認識しつつも、左側に人がいらっしゃる認識はなくて...」と、雪による視界不良で通行人に気がつかなかったと説明。

さらに無免許だったことについては、「一時停止をしなかったとか、ちょっとした警察の方に注意を受けることも、一昨年はあって、免許証を確認していただくことが2回ほどありました。この1年はそういうことがなかったんだと思います」と話した。

専門家「一時停止を守っている状態ではない」

運転免許の期限が切れた2023年3月以降、交通違反などがなく、気づかなかったという。

しかし、事故当日の朝、高村県議が運転していたとみられる車をとらえた映像では、大通りへと出る手前には「止まれ」の標識と一時停止線があるが、車はそのラインを大きく越えているのがわかる。

交通事故鑑定ラプター所長・中島博史氏は、「一時停止を守っている状態ではありません。あまり法律を重視していないような感じに思います」と話す。

一時停止義務違反としたうえで、法律を重視した運転ではないと評価。

これまでに交通違反は?直撃に「一昨年2回ありました」

高村県議はこれまで、事故などを起こしてこなかったのだろうか。

「イット!」が直撃すると、高村県議は「(大きな事故は)ないですね。いつも(交通違反は)見晴らしのいいところで一時停止しなかったということで、たまたま警察の方がおられて。ちょっとした件ですね、一昨年2回そういうことがありました」と話した。「たまたま警察がいた時に」「ちょっとした」交通違反をしたことがある程度だという。

はねられた21歳の女性は、腰の骨を折る大けがで入院中という。
(「イット!」1月26日放送より)