政府は22日に発表した11月の月例経済報告で、景気の基調判断をこれまでの「緩やかに回復している」から、「このところ一部に足踏みもみられる」として、10か月ぶりに下方修正した。

原材料価格の高騰や、中国を始めとした世界経済の不透明感から、産業用ロボットや半導体製造装置などの企業の設備投資が減少。

さらに、物価高による「個人消費」の減少や、工場停止を受けた自動車の国内向けの販売が減少したことなどが要因。

一方で、内閣府によると上場企業の経常利益は、7~9月期としては過去最高となった。

新藤経済再生担当大臣は、企業部門の好調さを投資に回していくことが重要だと述べ、先日発表した設備投資を促進するための税制改革などの経済対策に取り組んでいくと強調した。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。