ミャンマー北東部で、少数民族の武装勢力がクーデターで実権を握る国軍に対して一斉攻撃を仕掛けていて、国軍側が危機感をあらわにしている。
ミャンマーでは、10月末から北東部シャン州で、少数民族の3つの武装勢力が国軍に対して大規模な攻撃を行っていて、武装勢力側はこれまでに160近い国軍の拠点を押さえたとしている。
戦闘は他の地域にも拡大していて、国軍が指名したミンスエ暫定大統領は「国家分裂の恐れがある」と表明し、国軍も12日、シャン州に戒厳令を出した。
さらに国軍は、最大都市ヤンゴンにあるアウンサンスーチー氏の自宅からスーチー氏が率いる政党の看板を取り外すなど、危機感を露わにしている。
国連によると、今回の戦闘であわせて9万人の住民が避難を余儀なくされている。