ロシアのプーチン大統領がCTBT=包括的核実験禁止条約の批准を撤回する法令に署名した。
ロシアは事実上、CTBTから離脱することになる。
CTBTは宇宙空間、大気圏内、水中、地下といったあらゆる空間での核実験を禁止している。
プーチン大統領は10月5日、アメリカがCTBTを批准していないことに触れて、批准撤回の可能性を示唆。ロシア議会も10月25日までに、上下両院が批准撤回を全会一致で可決していた。
ロシアナンバー3のマトビエンコ上院議長は先月25日に議場で、「アメリカは長い間条約を批准せず、我々の共通の懸念を執拗に無視してきた。我々が目の当たりにしているのは偽善だ。アメリカが義務を果たす措置を講じなければ、この条約は見せかけとなる。ロシアがこのまねごとに参加する意味はない」などと述べていた。