16日午後3時に更新されたシンガー・ソングライター、谷村新司さん(74)の公式SNS。

谷村新司さんの公式SNSより「今年の3月に腸炎での手術を行い、療養を続けておりました谷村新司ですが、10月8日に息を引き取り、永眠いたしました。本人も回復に向けて頑張っておりましたので、本当に残念に思います」

「冬の稲妻」や「帰らざる日々」など、数々のヒット曲を生み出したアリス。

そのリーダーでシンガー・ソングライターの谷村新司さんが、10月8日に亡くなったことを16日、所属事務所が明らかにした。

74歳だった。

谷村さんは、2023年3月に腸炎の手術を受け、療養を続けていたという。

谷村さんの訃報を受け、アリスのメンバーがコメントを出した。

堀内孝雄さん(アリス公式ウェブサイトより)「突然の別れに驚きを隠せません。僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり、『アリス』のリーダーであり、 そして良きライバルでした」

矢沢透さん(アリス公式ウェブサイトより)「悲しいというより悔しいんです。谷村はもう、僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。どうか谷村を忘れないでください」

谷村さんは、1971年、堀内孝雄さん、矢沢透さんと3人でアリスを結成。

ソロでも活躍し、山口百恵さんが歌った「いい日旅立ち」や、「昴」などの歌い継がれる名曲を世に送り出した。

谷村さんは2014年、旧国立競技場の解体前のイベントで「昴」を熱唱した。

谷村さんと、名曲「サライ」を制作した加山雄三さんは...。

加山雄三さん(公式ウェブサイトより)「彼に伝えたいことはたくさんあって、言い切れないよ。一言だけ彼に伝えるなら、やっぱり『ありがとう』この感謝の言葉しか見当たりません」

谷村さんの死に、ファンからも「まだ若いのにね。もっと生きて歌っていただきたかった」、「病気されているなんて知らなかったので、びっくりしました。『チャンピオン』とか『冬の稲妻』とか好きでした」と悲しみの声が聞かれた。

谷村さんは、上海音楽学院の名誉教授を務めるなど、中国でも人気があった。

2010年の上海万博の開会式では、「昴」を披露した。

谷村さんのファンだというFNN・北京支局のスタッフは、「彼は中日友好に大いなる貢献をした」と話した。

中国のSNSにも、谷村さんを悼む投稿が多く見られ、ミニブログサイト「ウェイボ」のランキングで2位となっている。

谷村さんの葬儀は近親者のみで、15日に営まれたという。