7月7日午後5時46分、警視庁原宿警察署のドアからスーツに身を包んだ人物が姿を現した。
保釈保証金300万円を東京地裁に納付し保釈された、俳優の永山絢斗被告（34）。黒のスーツとネクタイで身なりを整え、髪も整えているが、髭は伸びたままのように見える。
永山被告はまっすぐ前を見据えると、報道陣の前に歩み寄った。
永山絢斗被告：
このたびはご心配・ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
10秒あまりにわたって深く頭を下げた永山被告。記者の問いかけには答えることなく車へと乗り込み、原宿署を後にした。
記者：
永山さん、質問いいですか。大麻に手を出したのはいつ頃ですか。きっかけは何ですか。
永山絢斗被告：
……。
所属事務所「全ての皆々様を裏切る結果に」
永山被告は6月16日、東京・目黒区にある自宅マンションで大麻を所持したとして逮捕され、7月6日に大麻取締法違反の罪で起訴された。
6月の家宅捜索では、ポーチに入った大麻が押収され、その後の警視庁の調べには「ずいぶん前からやっていた」と供述。さらに「大麻を止めようと思っていた」との趣旨の供述をしたという。
現在34歳の永山絢斗被告は、2001年に俳優デビュー。兄は同じ俳優の永山瑛太さん（40）だ。
爽やかなルックスで人気を集めた永山被告。デビューから間もないころには、好きなセリフをこう明かしていた。
永山絢斗被告（2008年・当時19歳）：
「応援する人間は、応援される人間よりも強くなければいけない」というセリフがあるんですけど、僕はすごいこのセリフが好きで。
2011年には主演映画で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。これまで多くのドラマや映画に出演してきた。
逮捕当時、既に撮影を終えている映像作品があったほか、2024年放送の大河ドラマに出演予定だったことなどもあり、各社が対応に追われていた。
永山絢斗被告が保釈されたことを受け、所属事務所は次のようなコメントを発表している。
社会に対して多大なるご迷惑をおかけした事を深く陳謝致します。
また、永山絢斗を応援して下さった皆さま、そして作品に参加させてくださった関係者全ての皆々様を、裏切る結果になってしまい、衷心よりお詫び申し上げます。
弊社といたしましては、裁判の推移を見守っていく所存でございますが、本人はもとより、所属者においても再びこの様な事が起こらぬよう、深く反省し、社員一同努めて参りたいと存じます。
（「イット！」7月7日放送分より）
