自民党の最大派閥にして安倍元首相の後任となる、安倍派の会長人事について、安倍派幹部の世耕参院幹事長は27日「そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と述べた。
安倍派の会長人事を巡っては、安倍元首相の一周忌が7月に予定されていることから、自民党内には「会長を決めるひとつの節目となりえる」との見方も出ている。
こうした中、世耕氏は「人事の季節を迎える、あるいは総選挙が年内にもあると言われている。政策集団として取り組んでいかなければいけないテーマが出てくるときに、交渉の窓口、顔が決まっていた方がいいんじゃないかという声が若手中心に出てきている」と派内の声を紹介しつつ、「幹部でしっかり話し合いを進めていき、そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と述べ、早期の会長選出に前向きな姿勢を強調した。
会長不在の安倍派は現在、塩谷元文部科学相と下村元政調会長の2人が会長代理を務める形で、派閥を運営している。