立憲民主党の長妻昭政調会長は、22日の会見で、マイナンバーカードをめぐる相次ぐトラブルを受けて政府がマイナンバー情報総点検本部を発足させたことについて、「本気でないと確信した。看板に偽りありだ」と述べた。
政府は、来年秋に現在の保険証を廃止し、マイナ保険証してマイナンバーカードと一体化する方針だ。
相次ぐマイナンバーカードをめぐるトラブルを受けて、政府は21日に、省庁横断の総点検本部を発足させ、岸田首相は会見で、「現行の保険証の全面的な廃止は、国民の不安を払拭するための措置が完了することを大前提として取り組む」と述べた。
長妻氏は会見で総点検本部について、「身内の今やっているようなことをなぞるだけで、本気ではないと確信した。看板に偽りありと言わざるを得ない」と述べた。
さらに長妻氏は、「来年の秋に紙の保険証を廃止するという方針は微動だにしていない」と指摘し、「総点検本部で総点検したところ問題なかったということで、払拭できたという前提になるのが目に見えている。どう考えてもおかしい」と述べた。
また、「急げ急げ、早く紐づけろというプレッシャーを、強力に上から現場を知らない政治家が下していた。大臣、首相の責任は非常に大きい」と述べた。
そして、国会の閉会中審査などで、岸田政権を追及する考えを強調した。
